びっくりした私が聞き違いかと思いつつテレビを見つめると、
画面の左端から、黒い影がかかった。

どうやら、ビデオカメラの手前側から、妻のほうへ移動した影らしい。
ピントが合わずにいた影は、お気に入りのレモンイエローのセータを着た
妻の左となりに座ると、恰幅のいい男であったことがわかった。

誰だ・・・こいつ?
当たり前のように妻の寄り添う男に、ふと、不信感を覚えた

「・・・だから、H川さんに・・・」
妻は話しながら、男の股間に手を伸ばしていた・・・・

「・・・お願いしちゃったの・・・」
かちゃかちゃと、男の股間のチャックを下げようとする妻。

唖然とした。
こんな妻の姿はみたことがない。

いつもまじめで恥ずかしがりやで、
決して自分から求めたことがない妻。

夫である私がもとめても、
「・・・あたし・・あんまし好きじゃないの・・・」
と、恥らっていながら、応じていた妻。

それが、見知らぬ男のズボンを脱がそうとしている・・・・

・・・ぽん!・・・
という感じで、男のモノが飛び出した・・・

妻がうれしげな表情に変わると、
すっと股間に顔を伏せる。